一貫性の法則【営業に使える心理学】
どうもかめしばです。
今回は「一貫性の法則」という
心理学についてお話しします。
一貫性の法則とは、
人間は自分がすでにしたことと
一貫していたという法則です。
つまり、
自分が選んだ決定の正しさを信じようとします。
例えば選挙の場合、投票する前と投票した後では
投票した後のほうが選んだ人の当選を
強く願うようになります。
パチンコにしても台に座る前と座った後では
勝つ見込みを高く見積もるようになります。
人間は一度決定すると一貫した行動を
とるように圧力がかかります。
そして、その選択を正当化するように
行動をします。
このメカニズムは、
選択=考えるという苦難を避けたがる
性質によるものです。
人間は考えることを避けます。
考えることは肉体労働より苦痛だからです。
一貫性が働けば考える苦痛から解放されるのです。
前述の例で言えば、
投票も、どの候補者にするか
迷って辛いです。
パチンコにしても、台が決まったのに
他の台に目移りしていたら落ち着きません。
一度決めたことをなんとしてでも
本能が正当化するのです。
ビジネスと一貫性の法則
このテクニックはいたるところで見られます。
フット・イン・ザ・ドアという言葉を
聞いたことがありますか?
これは営業のテクニックで、いったん
小さなきっかけでドアを開けて
要求を受けてもらう方法です。
例
A :「署名活動をしています。署名だけでいいので
ご協力をお願いします。」
B :「わかりました、(署名だけならいいか)」
A :「ついでに、少しでいいので
募金もお願いできませんか?」
B :「うっ、わかりました。
(署名しちゃったし…)」
このような例はたくさんありますね。
一度行動した後は、
その行動を保とうとするのです。
この一貫性の法則は
良い働きもしますが、
しばし相手の思い通りに
動かされる恐れもあります。
もし、一貫性に気付いたときは、
「深く考える」というクセを身に付けてください。
一貫性の本質は考えることからの
解放だからです。
その逆をいくことであなたを
騙そうとする人から身を守ることができますよ。
ではでは、また。